2007年8月9日木曜日

中古マンション人気上昇 利便性に高齢者着目 仙台市

中古マンションの需要が、住みやすい都心への住み替えを希望する年配に多くなっているというのは面白い傾向ですね。

(河北新報より引用)

 仙台市の中心部で、中古分譲マンションの販売が好調だ。中古マンション価格は新築より2―4割安く、市街地にあって利便性が高いのも魅力。郊外の一戸建てから住み替える高齢者が増え、取引を活発にしている。需要増に伴い、価格は上昇の傾向を示している。

 不動産仲介大手の「三井のリハウス」仙台店によると、2006年の中古マンションの仲介は約300件で、前年の1.2倍に増えた。担当者は「市街地の築年数の浅い物件は、売りに出たらすぐ買い手がつく」と言う。
 大手デベロッパー大京(東京)グループの大京リアルド仙台支店も、06年の中古マンションの取引は前年に比べて約10%増加した。

 買い手の中心はお年寄りの夫婦。スーパーや病院が近くて生活しやすい市街地への居住志向が強まり、長年住んだ郊外の自宅を売却して移り住む人が増えた。維持管理の大変さを理由に一戸建てを手放し、中古マンションに住み替える高齢者も少なくない。

 仙台市の不動産仲介関係者は「かつては若いときにマンションに住み、年齢を重ねたら一戸建てを買う順序だったが、最近は逆。高齢者が生活の利便性を求めて市街地の中古マンションで暮らすようになっている」と解説する。

 価格は青葉区の市街地の中古マンションで、築10年以下の一般的な3LDKで2000万―2500万円。新築より最大1000万円安いが、購入者の増加で上昇する兆しが見えている。

 それでも、「人気のタワーマンションなら、周辺の一般マンションの価格相場の20%増しでも売れる」(大京リアルド仙台支店)といい、需要増の傾向は今後も続くとみられる。